病の顛末

  • 2019.12.10 Tuesday
  • 20:45

病の顛末。

患者さんの症例報告ではなく、私自身の話です。

 

実は先月、11月14日から30日まで入院していました。

(ご予約されていた患者さん以外にはあまり知らせていません)

 

病名は「可逆性脳血管攣縮症候群=RCVS」。

そして原因は「漢方薬」の成分「麻黄」らしいというお話です。

 

 

10月中旬なんとなくしんどいかな〜から始まり、

10月下旬、咳き込みと共に、今まで経験した事のない激しい頭痛が!!!

頭の中が膨張して爆発するような!!!

「雷鳴様頭痛」という名称あり。

最初がピークで、すーっと引いていくのであまり深刻にならず、

検索したら「咳嗽性頭痛」おおむね良性、とあったので、様子見。

何度か繰り返す内に、少しの咳でも頭痛がするし、引き方も遅い。

 

ふだん頭痛の経験がほとんど無いので、

偏頭痛など頭痛持ちの人達の苦しみはどんなか?!と今更ながらに思いました。

 

途中、左下肢に力が入らずグラングランの時が有ったのですが、

上肢が普通に動くので、脳とは思わず、問題は腰に有りと思ってしまいました。

その少し前、家の内外で、重い物を運ぶ事が有ったし…。

半日くらいで、下肢は元通りになりました。

 

受診した方が良いと思いながら、悲しいかな、

近くの医院が開いている時は、私も仕事。

私が行ける時間は医院は休み。

 

日月の連休を前にして、電車で数駅の所で土曜夜に開いている医院を見つけ受診。

頭痛薬を処方され、少しマシかな〜。

連休明け、薬もなくなり、地元の医院を受診。

そこで、MRIを撮った方が良いと病院を紹介され、

11月14日、普通に電車とスタスタ歩きで、病院へ。

 

MRIを撮った途端、「動かないで!寝てください!このまま入院です。」

私「先生、荷物を取りに帰りたいんですけど。」

ドクター「そんな状態ではありません」

 

で、急遽、弟夫婦に連絡を取り、色々準備してもらいました。

(娘は結婚して遠くにいるし、子供1歳前+二人目妊娠中+育休明け仕事復帰)

 

患者さんに、休診の連絡をするのにおおわらわ。

幸い、ほとんどの患者さんとはメールやラインで連絡を取れるので助かりました。

 

ビックリしたのは、私自身より周りの人々かも。

私は、まあ、病や死には慣れている(?)ので、

自分に起こっても、そんな事も有るだろうと、割と冷静でした。

 

ただ、人一倍、健康には気を遣っているつもりだったので…。

 

普段の食事は伝統的な家庭和食。ご飯に味噌汁、魚に、野菜の炊いたん。

(たまの外食は洋食も好き〜)

シソ油、アマニ油、ナッツなど脳や血流を良くする物も積極的に摂取。

 

お酒は飲めず、煙草は吸わず、睡眠もしっかり取ってる。

ストレスといえば日本の政治と大阪の維新…。

自己治療もしてしっかり健康管理。

 

そして、治療中の咳がなかなか取れず、治療と養生の為の漢方薬を飲んでいました。

 

 

で、MRIによると、

中大脳動脈という頭の下の方にある血管が細くねじれ、

その先で、複数(!)の梗塞や出血が診られました。

 

まず「SCU」という脳卒中版ICUのような部屋に入院。

家族以外立ち入り禁止。

点滴と心電図に繋がれ、最初はトイレに行くにも車椅子。

幸い、投薬のお陰で、すぐに動いても良い状態になりました。

 

かなり細かく生活状況を問診され、検討した結果、

漢方薬の中の「麻黄」が血管の攣縮を引き起こし、

その上激しく咳き込んだ事で発症、と診断されました。

 

私も入院してから検索したのですが、

「麻黄」だけでなく「甘草」でも同様の症例が発表されています。

私が処方してもらっていた漢方のエキス剤には、

ほとんどの物に麻黄か甘草、あるいはその両方が入っていました。

 

「麻黄」の中のエフェドリンという物質が、中枢神経や交感神経に作用して、

血管、血流に影響を与えるようです。

(麻黄でドーピング検査に引っ掛かる人もいるとか。)

 

もちろん誰もがそうなるわけではないので、他にも要因が有るのでしょう。

 

そもそも私の場合、ただのビタミン剤やただの整腸剤でも具合が悪くなるほど敏感。

漢方薬も煎じ薬が合わず、エキス剤を組み合わせてもらっていました。

もしかしたら、煎じ薬を微妙に調節してもらっていたら結果は違ったかもしれません。

 

お世話になっている漢方薬のドクターに報告したところ、

「何十年とやってるけれど、そんな事は初めて聞きました」という事なので、

漢方薬で治療されている立場からすると、違う意見があるのだと思います。

 

 

 

病室からの夜景。

 

 

入院中辛かったのは、吐き気のため食事が摂れない事。

特に、造影剤を使ったMRIやCTの後はしんどかった〜。

「化学療法食」という抗がん剤投与を受けている人用に変更してもらっても、

なかなか完食できませんでした。

 

入院前、グルテンフリーな食生活をしようと、なるべく小麦を控えていたのに、

(お好み焼きは米粉ね)

ここにきて、ご飯が食べられず、パンかうどんの毎日でした。

 

一度「何が好きですか?」と聞かれ、「粉もん!」と即答した翌日、

たこ焼きが出た時は嬉しかった〜。

 

 

 

 

入院生活は退屈でしょう?と言われたのですが、結構忙しかったですよ。

 

毎日のように検査はあるし、しょっちゅう血圧は測られるし、点滴チェックに来られるし、

手足が動くかどうか確認されるし、

若手ドクターが入れ替わり立ち替わり来られて、問診されるし。

元気になってきたら、リハビリ室に行って運動もするし。

脳神経内科だけでなく、呼吸器のドクターにもお世話になりました。

 

ドクター、看護師さん、理学療法士さん、作業療法士さん、言語聴覚士さん等々、

それぞれの人柄や仕事ぶりをみるのは楽しかったです。ふふっ。

 

かねがね、何かで入院するような事があったら、本をたくさん読むぞ〜、

と思っていましたが、それも忙しさとしんどさでままならず。

でも、この本は、カバーなしで読んで、目に付く所に置いてちゃっかりアピール!

 

 

 

 

 

なお、退院前の主治医との話の中で、気になる事をいくつか質問したのですが、

「原因として、放射能は関係無いですか?」と聞くのに、なんでこんなに勇気が必要なんでしょう。

その場の空気が固まらないよう、私自身ヘラヘラと笑いながら、質問してしまったし。

 

主治医の答えは「関係無いでしょう」という想定内のものでしたが、

こういう症例が増えてきたら、おかしいな?と思う事も有るかもしれないので、

主治医や若手医師の心に、少し爪痕を残しておきました。

 


大病をしても人生観が大きく変わる事もなく過ごしております。

しいて言えば、あれもしなければこれもしなければ、と先の事を考えがちだったのを、

あまり考えなくなったかもしれません。

 

そんなこんなで、患者さんや皆さんに大変ご心配をお掛けして、申し訳ありませんでした。

 

12月4日からは無事、仕事も再開しています。

思いがけず休む事になって、私はこの仕事が好きだな〜と再認識しています。

 

普通の生活に戻ったとはいえ、力んだり息んだりは禁止。

残りの人生、力まず息まず、

ボチボチいきますので、今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

スポンサーサイト

  • 1970.01.01 Thursday
  • 20:45
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    コメントする








        
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    PR

    calendar

    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031    
    << March 2020 >>

    amazon

    楽天

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recent trackback

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM