読ませていただき光栄です

  • 2013.11.14 Thursday
  • 18:55
予約していた本を取りに図書館へ。
購入するのはできるだけ専門書のみにして、それ以外は図書館で借りるようにしています。
所有物は増やさないように…ラッキー

予約本を受け取って帰ろうとすると、
お薦め本の棚に、最近予約したばっかりの
『開かせていただき光栄です』が!!
「うん?ここに有るのに、予約本の用意ができたというお知らせメールが来てないな?」
そういえば、私が予約したのは文庫本の方。
文庫本の予約は後でサイトから取り消すとして、ホクホクで借りて帰りましたラブラブ
予約しても、回ってくるのは半年先1年先がざらですから、
こんなにすぐ読める機会はなかなか無い。

新聞の書評欄に載っていた『開かせていただき光栄です』皆川博子著
舞台は私の好きなロンドン(行った事ないけど)、
題材は解剖(やった事ないけど見た事ある)、
そして謎解き、
ときたら、読まずにはいられません。

持って帰って、ウキウキ、パラパラ読書

う、うーん!?

これ、前に読んだがな唖然汗汗汗

いやいや、手に取った時、そんな気がしないでもなかったんですがネ撃沈

でもでも御心配なく、
結末を思い出せなかったので、最後まで再び楽しめましたたらーっ

読み終わったら、そういえばそうやったな〜、って困惑

楽しいお話というわけではないけれど、
皆川さんの文章、ふふっと笑えますおはな

『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』が下敷きになっている話です。
この本も面白くて、図書館で借りた後、あらためて購入したぐらいです(増えてるがな)。

無骨で実直な外科医で解剖医ダニエル・バートン(ジョン・ハンターがモデル)。
ダニエルを尊敬する解剖教室の弟子達。
ダニエルとは対照的に世渡り上手な兄ロバート(ジョン・ハンターの兄ウィリアムがモデル)

18世紀ロンドンは、まだ解剖学が認められていなくて、
墓場から、遺体を盗み出して解剖するという時代。

ダニエル(ジョン・ハンター)は解剖オタク。
ジョン・ハンターのお陰で、近代解剖学が築かれたという存在なんです。

いまだにロンドンには、
ジョン・ハンターが作った解剖標本が残っているらしい。
いつかロンドンに行く機会が有ったら、ぜひ見てみたいものですラブ
 
 

資料を編む

  • 2013.05.29 Wednesday
  • 08:35
 とある出来事から、突然研修会において責任有る立場に
「なんでやねん」という余裕さえなく怒濤の日々を送っています。

資料作りやら運営計画作りやら、
会議やらメーリングリストのやりとりやら、
その立場になってからまだ2ヶ月半なのに、
2年半分くらいは働いている気分です

犬的人間か猫的人間か、
狸顔か狐顔か、とか分類しますが(えっ、しません
作家的か編集者的かに分類すると、私は明らかに編集者的
書かれたものをチェックする方が得意です

私達の資料は、
2000年以上前に編纂された文献から引用したり、
それを解釈した古今東西の文献から引用したり
と、引用を繰り返しているものなので、
資料が散逸したり、書き写し間違えられたりが宿命

脈診時に診る色々な種類の「脈」の意味や表現にしても、
文献によって違ったりするので、
引用する時には、複数の文献を読み比べたり、
原本が無い時はネット検索したり(これが便利助かってます
大変ながら、楽しいと言えなくもない
(楽しいと言ってしまうと、どっと仕事?が押し寄せそう

「舟を編む」三浦しをん
「大渡海」という辞書を編纂する話。

主人公のまじめ君が辞書作りに向いていると見抜いた荒木さん。
ポイントは、
まじめ君が棚の備品をジグゾーパズルのように、隙間無く埋め込んだ事。

実は私も、整理整頓大好き
家具や備品や本がピタッと収まる事に喜びを感じます
(B型ですが、何か

研修会の講義や資料作りの時も、割と綿密に調べます。
(それで、アレか?と言わんといて

作者の三浦しをんさん、
雑誌でコラムを読んで、面白そうな人と思っていたけど、
この「舟を編む」もフフっと笑える表現多数

この本も図書館で借りたのだけど、返すのが惜しいな〜
いや、買いなさい

さあ、私達も、まじめ君達(人間関係がまたイイ)の辞書作りのように、
資料を編むとしましょう





母と子のこと

  • 2013.02.06 Wednesday
  • 13:37
以前、マンションの 隣の部屋には一人のオバアさんが住んでおられました。

入居当時はしっかりしたお喋り好きなオバアさんでした。

そのうち、回覧板のバインダーだけ回ってきて中身が無い…なんて事が

ある日、すぐ裏のデイケアセンターから、スタッフに連れられて帰って来られた所に遭遇。
「今、実家から帰ってきましてん。」
「そうですかー良かったですね。お帰りなさい。」

というような事が続いたあと、介護施設に入居されました。

ある日、息子さんが訪ねて行って、
「お母さん、僕の名前分かるか?」と聞いたら、
「あんた、自分の名前も忘れたんかいな」と言われたとか

実は、その息子さんが昨年のお正月に急死されて逆縁になってしまったのですが、
もうお母さんには、その事態も分からないそうです。

息子さん夫婦はすごく仲良し夫婦で、お母さんの事も大事にされていました。
そのお嫁さんにも「さよならのあとで」を贈りました

ペコロスの母に会いに行く」は、
漫画家でミュージシャンの岡野雄一さんが描いたコミックエッセイ。
認知症のお母さんとのやりとりをユーモラスに描いたものです。

ペコロスさんご本人は、介護施設に母親を預けているので、
自分は介護をしていないと遠慮されているようですが、
伊藤比呂美さんの言うように、それも介護。

ちなみに「ペコロス」とは、小タマネギのこと。
つまり、そんな頭ですこれが役に立つ事

娘の立場、母親の立場を行き来しながら読みました。

いや、号泣そして爆笑
特にあの「僕の祈り」は、大爆笑でした
(どんな話かはここでは書けませんけど

苦労させられた亡きお父さんが時々出てこられるらしいのもイイ

ひとりひとりの人生が愛おしい

で、うちの母は、元気です。
私が忘れている事でも覚えていたり、
よく歩き、よく食べる、恐るべし85歳

私はどんなオバアさんになることやら
いや、もう成りかけ…

体が不自由になっても頭がおろそかになっても、
安心して屈託なく暮らせる世の中でありますように

    (この本、図書館で借りてきて読んだのだけど、
           購入して待合室に置こうかなー


「さよならのあとで」エピソード鵺

  • 2013.01.15 Tuesday
  • 23:35
 当院には、治療室が二つ有ります。
予約制です。

治療中に次の患者さんが来られても、
たいていすぐに、もうひとつの治療室に入っていただくので、
待合室で待っていただく事は、そんなに有るわけではありません。

Sさんも、それまでは、ほとんど待っていただく事はありませんでした。

でもその日は珍しく、暫く待っていただく事になりました

前の患者さんの治療が終わってお呼びしたところ、
開口一番、
「あの本『さよならのあとで』はどこで売ってますか?
贈りたい人がいるんです」との事。

(あまり使わない)待合室にいっぱい本を置いているのですが、
その頃買ったばかりの「さよならのあとで」は、
一番目立つ、手に取り易い場所に置いていたのです

事情を伺うと、
仲の良かったお友達(前からお話の中でよく御名前をお聞きしていました)が、
スキー事故で急死されたというのです。

一人娘さんが嘆き悲しんでおられるので、
ぜひすぐにでも「さよならのあとで」を贈りたいと…。

私が買った、梅田の丸善&ジュンク堂、入ってすぐの棚、
をお教えしたら、帰りに立寄り、すぐにお友達の娘さんにお贈りしたとか。

後日伺ったお話。

娘さんが本を読んだその夜、
夢の中にお母さんが現れて、「こうしたかったの」と言いながら、
ぎゅっと抱きしめてくれたそうです
そしてその次の日も…。

本との出会いもご縁だな…と思う出来事でした


「さよならのあとで」

  • 2013.01.14 Monday
  • 18:03
 昨年の年明けすぐ、連絡が有りました。
「ホスピスに入院しましたので、会いに来てもらえませんか?」
その数ヶ月前から診ていたガンの患者さんの夫さんからの電話でした。

年末ギリギリまで往診治療して、また年明けにね!
と言っていたのだけど…。

その病室を訪ねると、荒い呼吸で横たわっている患者さん。
その部屋には、小さな子供からお年寄りまで親族とおぼしき人々が5、6人。

「声を掛けてやってください」と言われたものの、
「よくガンバッタね」としか言えず。

本当は、
「ちゃんと迎えの人がやってくるから安心して付いて行ってね」とか、
「向こうに行ったら、体も楽になるし、今より自由に動けるから」とか、
「また、皆とも会えるからね」とか、
言いたかったけれど、
ただでさえ口下手な私は(疑問有り?)、
周りで見守っている人々の視線や考えが気になって言えません

(こういう時にちゃんと声を掛けれる大人になりたい…

その後、告別式も終わり、
数日経ってから、残された夫さんに贈ったのがこの本、
さよならのあとで」です(また夏葉社さん発行)

死はなんでもないものです。
 私はただ
 となりの部屋にそっと移っただけ。』で始まります。

ここまでで5ページが費やされ、そして絵…
というような、一編の詩を優しい一冊の本にしたものです。

この本を読まれて、
「本当にこのように思います」と言われました。
贈って良かった…。

(この詩は・・・
私が言いたかったような具体的なあちらの世界をうたっている訳ではありません。
・・・念の為)

元は、
1847年生まれのヘンリー・スコット・ホランドさんが書いた詩。

翻訳した人、絵を描いた人、発行した人、皆の想いが詰まった本です。

この本を読む人、贈る人、贈られる人の想いが重なっていく本です。

というわけで、
私にとっての「冬の本」は、
この「さよならのあとで」なのです。

 

「冬の本」

  • 2013.01.11 Friday
  • 11:10
な、なんと1年振りの更新です

年が明けて前の記事を読んだ方は、
きっと今年の新年の挨拶だと勘違いされた事でしょう

というわけで、
あらためまして、新年明けましておめでとうございます

この挨拶は、松の内の7日までという説や、
鏡開き(鏡割り)の11日までという説や、
小正月の15日までという説やらが有りますので、お許しを

年末に書こうかなと思いながら、
何故か、いっその事1年振りに更新しようと意味の無い決意をした次第です。

さて、
年末に来られた本好きの患者さん兼友達が薦めてくれたのが、

夏葉社の「冬の本
          http://natsuhasha.com/

気になっていた本だし、又吉も書いているので買う事に。

84人の人達が、
それぞれの想う「冬の本」について書いています。

律儀に、ひとり2ページづつ、
青山南さんから吉本由美さんまで、あいうえお順。

その患者さん兼友達に、
「この文章の長さは、ブログを書くのに参考になるワ〜
と言ったら、
「書いてや〜」と苦笑されました

はい、確かに

それぞれが想う本も、その本への想いを書いてくれた人の本も、
読みたくなる「冬の本」でした。

さて、私の「冬の本」は…


又吉の本「第2図書係補佐」

  • 2012.01.09 Monday
  • 14:41
 皆様、遅ればせながら、明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

久々のブログ更新、書き方も忘れてしまいそう

ツイッターの方に書き込むのと、ツイッターで情報を得るのに忙しく、
ついついブログをおろそかにしてしまいました。

そしてまた、今の日本の状況に、何を書いて良いものやら、
私に何が書けるのやら、筆()が進まないという理由もありました。

頭の中は、(仕事以外では)
放射能の事、震災の事、大阪の事など問題が渦巻いているのですが…。

そんな折、
読んでほっこりしたのが、又吉の本「第2図書係補佐」なのです。

又吉直樹、
お笑いコンビ「ピース」の暗い方。

暗さ、不器用さに惹かれたのですが、
彼が本好きという事を知って、ますます興味がわきました

いつだったか、テレビのインタビューで、
1ヶ月に(か1週間に)、何冊本を読むかと聞かれた彼の答えに、
少なっ!と思ったのですが、
その少しガッカリした気持ちを謝ります。ごめんなさい。

この「第2図書係補佐」を読むと、
いかに彼が丁寧に本を読んでいるか、
また本を自分に落とし込んでいるかが分かります

多く読んでも、少しも身についていない私とえらい違いです

この本は、彼が選んだ本の解説というより、
本と繋がる彼の人生の断片が描かれています。

それぞれの本の内容や感想が詳しく書かれているわけではないのに、
それらの本を読みたくなります。

この本自体、丁寧に何度も読み返したくなって、
こんなブログが書けたらなーと、
久々にブログを更新するきっかけになりました。

  中学か高校の時、
  本好きで無口で顔色の悪い(でもサッカーが上手い)、
  こんな子がクラスにいてたら、絶対好きになってたわ



代替医療

  • 2010.09.16 Thursday
  • 14:35
 「代替医療のトリック」という本を読みました

「代替医療=だいたいいりょう」とは、一般的な西洋医学以外の治療法、
この本の定義では「主流派の医師の大半が受け入れていない治療法」って事で、
鍼やホメオパシーやカイロプラクティックやハーブ療法(漢方薬も含む)などを、
サイモン・シン(医療ジャーナリスト)とエツァート・エルンスト(代替医療研究の大学教授)の二人が、科学(?)しています。

鍼治療に関する結論は、
いくつかの種類の痛みや吐き気には効く可能性が有るが、
それ以外はプラセボを上まわる効果はないってもの。
「プラセボ」すなわち「効く薬と信じたら小麦粉でも効く」。

鍼のプラセボ試験そのものがやりにくいでしょうが、
深く刺すのに対して、浅く刺す、
正しいツボに刺すのに対して、ツボ以外に刺す、というので検証しています。

浅く刺せば効果がないと思っているところがそもそも違います。
私たち、刺さない鍼で治療しているんですから。
それに、ツボもじーっと同じ所にあるのではなく動きますし。

同じ症状に対しても、患者が変われば、選穴・手法も変わるし、
逆に、同じ患者に対しても、治療者によって診断・手法は色々。

西洋医学と東洋医学では、体や心に対する概念が違うので、
東洋医学を西洋医学的概念で「科学」するにはムリがあると思います。

ホメオパシー、今日本でも叩かれています。
前から有るのに何故今なのか、詳細は分かりません。
ホメオパシーを勧められて、適切な治療が受けれなかったという事ですが、
どのように必要な治療を妨害(?)したのかって伝わってきません。

この本の内容に戻って・・・
ハーブ療法に関しても批判的に書かれています。
でも、どんなものでも、使い方で善し悪しが変わってくるはずです。

現代医学の薬は、莫大な費用をかけて試験を繰り返しているから大丈夫、
という書かれ方をしているのですが、
その莫大な費用を回収する為に、重大な副作用に目をつぶって売りさばかれている、
というのは事実ではないんでしょうか?

やたら、代替医療は料金が高いと強調されていますが、
一般医療に組み込まれていないから、高いんでしょうが 

ああ、しんど・・・

鍼の事に関したら、この内容はおかしいとはっきり思えるのに、
他の療法に関したら、「そういう事もあるんかな〜」とつい思ったり。
危ない危ない

「代替医療のトリック」という本の「トリック」に引っ掛かりませんように

ゆらぐ脳

  • 2009.03.08 Sunday
  • 18:41
『ゆらぐ脳』=図書館で借りた本です。
最前線の脳科学者である池谷裕二氏が、
ジャーナリストである木村俊介さんの質問に答えていくという形です。

「脳」そのものの話ももちろん面白いのですが、
池谷氏の研究に対する姿勢というか考えというかも面白いのです。ラブラブ

よくある研究というのは、仮説を立ててそれを立証していくものですが、
池谷氏の場合、仮説を立てないで進んでいっての「発見」を重視されています。

フラフラとゆらぐ研究で、ゆらぐ脳を見つけているのです。
細かく細胞や分子や原子を追うのでもなく、脳全体を俯瞰するのでもなく、
神経細胞の個性や相互の活動の関係を研究しています。

脳は「ノイズ」といわれて軽んじられていた自発活動に重要な役割が有り、
その「ゆらぎ」が無意識の決断に影響を与えているようです。

また脳の神経細胞は、自分で自分を書き換えるので、柔軟でタフなんだそうです。

なるほどと思ったのは、
「科学は政治や流行に左右される人間的営為」であるということ。

また科学者の仕事で大事なのは、真理の探究とそれを他人に伝える事で、
伝える為のプレゼンテーション能力や、
研究が狭くならない為のコミュニケーション能力を重視しています。
(池谷氏はプレゼンテーションが苦手で、何度も練習を繰り返したそうです。)

これらは「鍼灸」の道にも通じます。

「科学」と言っても、ほとんどの事は分かっていなくて、
分かったと思っても、検証の仕方が不十分であったり、変化したり…。

そもそも「分かる」ってなんだろうと考えたり。

分かっているのは、
この本を読みながら、私の脳の神経細胞のネットワークは広っがているという事です。グッド




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